2011年5月18日から20日まで、例年のとおり第16回「ifia」(「国際食品素材/添加物展示・会議」すなわち食品添加物、副材料、サプリメントなどの展示会)が東京ビッグサイトで開催された。
この展示会場を見回ると現在の食品関係の研究の傾向やヒット製品の狙いがわかる。
この中で「昆布酸」という聞きなれないキーワードが目に付いたので、そのboothに立ち止まり、説明を聞いた。
「昆布酸」はこのメーカー(株式会社キミカ)が作っている海藻から抽出した高分子多糖類「アルギン酸エステル」を主体とした増粘剤で、商品名だそうである。
私が、このアルギン酸エステルに興味をもった理由は、牛乳中のカルシウムでゲル化することである。
さらに、米菓の品質改良にも効果があるということであった。
何故なら、現在コメの利用と研究開発については、政府も力を入れているので、コメの消費拡大に利用できないかと考えたのである。
コメは粉の形でパン、菓子、麺、カレールーなどへの利用が行われている。
これらの品質改良剤を利用することにより、コメが多方面に利用されることを期待している。
文責:成瀬宇平