アボガドが日本の食卓にのぼるようになったのは、アメリカ生まれの巻きずし「カリフォルニア巻き」の芯に使われるようになってからかもしれない。
アボガドは野菜でなくクスノキ科に属する果物である。
アメリカにカリフォルニア巻きが出現してから30年から40年も経つから、すっかりマグロのような脂肪のある食材の地位を保っている。
脂質は、18.7%も含み、主な構成脂肪酸はオレイン酸やリノール酸、リノレン酸で、森のバターといわれる食感がある。
アボガドのサラダは、食べやすい大きさに切ったアボガドとジャガイモや人参などと合わせたものが多い。
例えば、皮を剥いたアボガドの底から内部に深い穴をえぐり、この中に細かく刻んだアボガド、ジャガイモ、人参、キュウリ、その他の野菜のオリーブ和えを詰め込んで、白い皿に丸ごとのせて提供する。
食べるには、フォークとナイフで白ワインの肴として食べる。
カットしたアボガドが混ざっているサラダと違い、何となく優越感を感じて食べられる。
文責:成瀬宇平