◆開催日時:2016年10月5日(水曜日)18:30~20:30
◆場 所:小堺化学工業株式会社 B1MPホール
◆テーマ:『戯れ言、粋の話と日本橋街づくりあれこれ』
◆講 師:株式会社 榮太樓總本鋪 相談役 細田安兵衛氏
◆概 要:
本日ご登壇の「榮太樓總本鋪」相談役の細田安兵衛氏は、和菓子協会の名誉顧問を始め、茶道宗徧流時習軒十一世家元、また、1994年(平成6年)には藍綬褒章、1999年(平成11年)には勲四等瑞宝賞受賞、2012年(平成24年)には東京都中央区名誉区民に選ばれました。
(社)日本橋倶楽部相談役、名橋日本橋保存会副会長 他数多くのお役を歴任されていて、「街づくりあれこれ」はまさに日本橋を学ぶ上で大変参考になる講演会でした。
先ずは、日本橋旦那衆を代表して「戯れ言、粋の話」から紐解いて戴きました。
江戸の粋(いき)と上方の粋(すい)の違いに始まり、江戸の「こ」と上方の「ど」の違いなど。
物事の道理をわきまえ、自己顕示欲が強くその話しかできないのは粋ではない。
わざと見せびらかすのも粋ではなく、見えないところに贅沢をする。これを裏まさりという。一例として江戸っ子の羽織など。
粋な着物は縦縞、色は単色の青・茶・ねずみ(江戸は火事が多く灰は不吉)もう話題が止まりませんでした。
街のお話では、粋がった待ちにしてはいけない。それは野暮。
古い物は残し、失われたものは興す。
品性、行儀、教養がある街が大人の日本橋。日本橋にはDNAが今もある。(人間関係が昔から親子関係でも繋がっている)
最後に日本橋の見所を4つ伺った。
①徳川慶喜の書いた日本橋の本が間違っている(止めになっている)
②麒麟の翼は、日本橋川=魚ということで「鰭(ひれ)」である(水かきをみてもらいたい)
③日本橋川にかかる橋の数々にある焼夷弾の弾痕は船で見ることができる
④橋の袂の桜は、交番側が江戸桜(そめいよしの)西側は京都へ通じるという事で平安神宮の紅桜(しだれざくら)を植え、日本橋から三条大橋まで繋がっているという意図で植えている
以上を日本橋散策の折に確認してみてください。
リンク:株式会社 榮太樓總本鋪
文責:小堺化学工業㈱広報 小堺ひとみ