2011年 第2回 お江戸日本橋伝承会 (於:本社3F会議室)
◆開催日時
2011年3月2日(水)  18:30~20:30
◆テーマ
『 日本橋の大店の経営ーなぜ老舗の商店は存続してきたかー』
◆講 師
公益財団法人 三井文庫文庫長、明治大学名誉教授 由井常彦氏
◆講演概要
  1 代表的な老舗と大店
  2 成功した大店の起源としての近江商人,伊勢商人の経営
  3 大店の維持・成長のキイコンセプト
    a 智恵・才覚(ちえ・さいかく)
    b 算用(さんよう)
    c 始末(しまつ)
 4 大店の経営理念
  和と協力,寄り合い(会議)とコミュニケイション
 5 資産の長期的維持

三井文庫の中の別館である美術部門が三井の本館に移り、「三井記念美術館」が作られた時のお話から入られ、880坪の三井記念美術館がいかに展示や研究にすばらしい理想的な美術館であるかを説明された。
また、日本橋三越の地下コンコースに飾られている「煕代勝覧」の話では、全長1230mの絵巻には今川橋から日本橋まで7町の大通り(現在の日本橋通り)が描かれており、江戸さらには日本橋の賑わいが、町人文化の栄えた事を裏付けている証であることを力説された。
「江戸時代は、江戸と大阪と京都というずば抜けた3大都市ができていて、他の中小の都市と随分隔絶した一つの政治経済のシステムができていた。
江戸は政治の中心であり、大阪は金融と経済全体の中心都市、京都は文化と歴史、その都市の三つの機能が異なった大都市ができていたことは、ヨーロッパにもあまり例がないことである。
江戸時代のビジネスの世界というのは大した世界だったということである。
江戸時代は、平和の中で商業文化、商業資本、商業サービスが非常に発展していた。
江戸は、人口100万人の世界一の大都会、ロンドンはまだ60万人パリはそれ以下の人口で、江戸は世界最大の都市であり、消費文化であり、三井越後屋はすごい大店だった。
三井越後屋の経営実態は、今から300年も前から「現金、安売り、掛け値なし」であった。
つまり、定価販売やバーゲンセールをし、在庫を持つなということだ。
江戸は、4~5年に一度火事があり、20年に一度は大火事があった。
しかし、火事対策がしっかりできていたために、蔵や床下の穴蔵に商品を入れ、店は焼けても品物は確保できていた。
火事が終わると直ぐに仮店舗を3日間くらいで作り、そこでバーゲンセールが始まる。
火事の後は、商売になるのだ。
つまり、大江戸の防火体制と消火の仕組みは学ぶべきものがあった。」(一部、2004年経済倶楽部講演より抜粋)

由井先生の流暢なお江戸日本橋のお話には一同吸い込まれるように聞き入り、授業を受講しているかのようにあっという間の90分講演となりました。
さらには、東京大学時代に「学生歌舞伎連盟」を創設されたこともあり、次回は歌舞伎のお話をしましょう!というおまけまでついた素晴らしいひと時になりました。

リンク:三井文庫

リンク:三井記念美術館


今回は、参加者43名の大盛況の会となり、初の試みとしてパソコン配信のUSTREAMを取り入れてみました。
会場にお越しになれなかった方は、ご自宅で講演を楽しんで頂けたようです。
USTREAMの配信の影の力として、㈲バッタ☆ネイション取締役 岩沢卓氏とオムチャントーンの土井店長がお力を貸してくださり短時間でこのような配信を試みる事ができました。
お二人には、心より感謝申し上げます。
これからUSTREAMを始めたい方、コストをかけずにビジネスで活用したい方などご興味がある方は、「USTREAM 完全ガイド」」SoftBank Creative 出版 を是非参考になさってください。

リンク:㈲バッタ☆ネイション USTREAM







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by kosakai_blog | 2011-03-10 16:13 | お江戸日本橋伝承会
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