◆開催日時
2012年4月4日(水) 18:00~21:30
◆テーマ
『ガラス物語ーガラスの過去・現在・未来ー』
◆講 師
創業118年(明治27年)株式会社タナチョー 五代目社長 田中廣氏
◆講演概要
創業118年の株式会社タナチョーの五代目社長 田中廣氏より、日本・江戸の伝承というより、世界的視野の貴重なガラスのお話を伺いました。
意外と知られていないガラスという素材の特性、5000年の歴史から現在の窓ガラスに、世界的に求められていることまでガラスの物語を語っていただきました。
ガラスの歴史を学ぶだけではなく、特に断熱基準では、「日本の常識は世界の非常識」との基準の遅れに驚かされ、ガラスの分野でも国際社会とかけ離れている日本の立場を考えさせられました。
日本のガラス技術は世界で最高のものを持っているにもかかわらず、なんの規制もないために実際に建築に使われている硝子は、耐震性ならびに環境に対して非常に遅れているものを利用しているという現実でした。
「必要な規制 というものが存在しているにもかかわらず、‘規制緩和’という言葉が独り歩きしているために、活動ができないということに大きな疑問を感じます。」という感想があちこちで聞こえてくる非常に広い視野に目を向けるきっかけになった講演会でした。
リンク:株式会社タナチョー