妊婦に勧められているビタミンの1つの葉酸については、時期と量を適切にするべきであると研究されている。
厚生労働省は、妊娠が予定されている女性は妊娠1ヶ月以上から妊娠3ヶ月までの間、通常の食事から摂取する以外は1日に400マイクログラムの摂取量が推奨されている。
葉酸はヘモグロビン形成に関与し、造血因子として作用することから必要なビタミンなのである。
(独)国立健康・栄養研究所の2010の調査によると、妊婦815人の80%はサプリメントを利用していると報告されている。
サプリメントからの葉酸の摂取の場合は、基準値よりも多く摂取してしまうことがある。
葉酸の過剰摂取は、妊婦が発熱や蕁麻疹を起こす場合や子どもが喘息などを発症することもある。
サプリメントはメーカーにより、葉酸の含有量が異なるので、表示を確認して過剰摂取にならないように注意する必要がある。
できるだけ通常の食事から葉酸を摂りいれるようにしたほうがよい。
葉酸を多く含む食品は、ほうれん草など葉野菜、海藻、肉、大豆、魚などに含まれているから、一日に食べる食品の種類を多くすることを勧める。
文責:成瀬宇平