真夏は、仕事の帰りにビールを飲みたくなる。
暑さのために汗とともに、水分とともに食塩やその他のミネラル類を体内から体外へ出ていってしまう。
ビアホールや居酒屋では先ずはビールと求めるのは、水分を補給し、喉の渇きを抑えたいという欲求が強いからである。
ところで、ビールには安くて手っ取り早いつまみとしてエダマメをオーダーする人は多い。
この茹でたエダマメには、食塩が振ってある。
この塩味がないとビールも美味しく飲めないものである。
ビールのミネラル成分は、ナトリウムがほとんど無く、カリウムは存在している。
私たちの体を構成している細胞は、常にカリウムを細胞内に取り込み、ナトリウムを細胞の外へだすように働いている。
私たちの細胞や血液はナトリウムとカリウムのバランスが一定に保たれなければならない。
汗で細胞内のナトリウムがでていっているところに、ナトリウムがなく、カリウムの多いビールを飲めば、さらに体内のナトリウムとカリウムのバランスが崩れてしまうので、塩味をふったエダマメを食べると美味しく感じる。
また、アミノ酸としてうま味成分のグルタミン酸が豊富である。
文責:成瀬宇平