カテゴリ:食のこぼれ話( 68 )
食のこぼれ話 その37 香川県 《日本産オリーブ発祥の地》
小豆島はオリーブの産地で知られている。
地中海地方で生育している常緑高木のオリーブは、文久年間(1861~64)に医師・林洞海によって気候温暖な横須賀の地に植栽された。
その後、研究機関がオリーブの生育の適地を調べ、瀬戸内海の小豆島が地中海の気候に近いことから明治41年(1904)に、小豆島での栽培に成功し現在に至っている。
イタリア料理が日本の家庭にも浸透すると、家庭料理にもオリーブ油の使用も多くなった。
さらにオリーブ油を構成するオレイン酸には、血中コレステロール蓄積抑制などの機能性は知られているが便秘改善も期待できるらしい。
あるラジオ番組のアナウンサーが、ヨーロッパへ出かけると便秘が治ると語っていた。
「オリーブ油によるのかな?」と話しをまとめていた。

                                                         文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-06-21 18:57 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その36 徳島県 《「たらい饂飩(うどん)」は徳島のご馳走》
かつて徳島市を訪れたとき、徳島県の教育委員会の先生方は、「徳島には特別なご馳走がない」と話していた。
昼食は「たらい饂飩」と質素なものであった。
「たらい饂飩」は、野趣豊かな木こり料理で、河原で大勢が一緒に食べるものであった。
ヤマイモを入れてコシのあるうどんに仕上げたものである。
たらいに浮かして供される。
これをゴリ(徳山ではジンゾクという)のだしと醤油で調製した辛口の付け汁で食べる。
大きな食堂で食べたので、河原で食べるような味わいは経験しなかったが、青葉の頃に河原で賑やかに食べたらより美味しいと感じた。

                                                         文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-05-21 14:39 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その35 山口県 《山口と「かに風かまぼこ」》
山口県は蒲鉾の生産地として有名で、蒲鉾を製造する機械を作っている大手の会社があることで知られている。
その大手蒲鉾機械メーカーが、カップラーメンと並んで、世界的に有名な日本の加工品である「かに風かまぼこ」を作る機械を製造している。
「かに風かまぼこ」の製造方法は、魚肉のすり身の素麺を作り、この素麺を束にしたものの一部を赤く着色し、食べやすい長さに切ったものである。初期の「かに風かまぼこ」の着色は、かまぼこの表面を着色したが、現在はかまぼこを包んでいるものに着色したものが使われている。着色料は、安全性のある天然着色料である。

                                                         文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-05-21 14:31 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その34 広島県 《もみじ饅頭》
広島の名物の「もみじ饅頭」は、カステラ生地で餡を包んだ紅葉の葉の形にした人形焼きのようなものである。
明治40年(1904)に、紅葉の名所の紅葉谷を訪れた伊藤博文が茶店の子の手を見て、「紅葉のように可愛い。焼いて食べたいね。」といったことから、「もみじ饅頭」の名がついたといわれている。

                                                         文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-05-13 09:52 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その33 岡山県 《タイの浜焼き》
江戸時代には、5月のサクラダイ(マダイ)の時期になると、瀬戸内海の沿岸の各地の塩田の塩釜で、マダイの蒸し焼きが行われた。
江戸初期に倉敷の塩田で試みられたのが始まりといわれている。
蒸し揚げたマダイは、伝八笠(甚平笠)とよばれる竹の皮笠に包んで包装する。
現在は、塩田がないから専門の釜で蒸しあげる。

                                                         文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-05-13 09:45 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その32 島根県 《スズキの奉書焼と松江の食文化》
江戸後期の松江藩主は、松平宗衍(そうえん)(南海)・治郷(はるさと)(不昧)という親子二代にわたる料理好きの殿様がいた。
今日の松江の食文化は、この二人の殿様の影響が大きかった。
漁師がスズキを熱灰で焼いていたのを食べたく、裸の魚を食べるのは恐れ多いと、奉書に包んだスズキの焼き物をいただき、大変喜んだという。
この料理はあまりにも美味しいので、明治維新まで松江藩の「お止め料理」となっていたので庶民は食べることができなかったのである。

                                                         文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-03-26 18:36 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その31 鳥取県 《大山強飯(だいせんこわめし)》
大山は伯耆(ほうき)富士とよばれている。その理由は、修験道(しゅげんどう)の霊峰らしく神々しさも感じさせる山であるかららしい。
修道僧のための食事は、山菜が主体であった。
大山の精進料理は修道僧の食事に由来している。
大山の山麓や米子地方では、「祝い」や「行事」の時に「味付けこわ飯」を作るのも修験道の食事に由来しているからである。

                                                         文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-03-26 18:28 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その30 兵庫県 《「そうめん」と「そば」》
兵庫県の龍野は揖保(いぼ)川の中流域の地域で、小麦の生産地でもある。
この小麦から調製した小麦粉と揖保川の水を利用して作られるようになったのが、素麺「揖保の糸」である。一方、兵庫県北東部の出石は出石縮緬や出石焼き(陶器)などの伝統産業のある町であるが、そばの発達している町でもある。
「出石そば」は、白地の小皿に盛るそばなので「皿そば」の名がある。
江戸中期の宝永3年(1706)に信州上田藩から但馬出石藩に国替えのために移った仙石政明が、そば職人をつれてきて広めたと伝えられている。

                                                        文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-02-27 15:42 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その29 大坂府 《大阪の人と「きつねうどん」》
大阪の人はうどんが好きなようである。
筆者の知人である大阪の老舗蒲鉾店「大寅」の小谷社長と、大阪市内で昼食をとると、必ずうどんを注文する。
大阪では「きつねうどん」のことを、「ハイカラ・ケツネウドン・信田(しのだ)」ともいう。
きつねうどんは大阪を代表する大阪の市民の食べ物である。
明治26年(1893)に、「松葉屋」といううどんの店主が、うどんに油揚げをのせた「コンコンさん」という種物を考案したのが「きつねうどん」の始まりといわれている。
湯通しして油抜きした油揚げは、醤油・味醂で甘く煮込んで、一枚の大きいもの2枚をうどんに載せるのが、大阪の「きつねうどん」である。
油揚げは、表裏を裏返しながら1時間ほど煮込んでから冷やして、さらにもう一度煮込む。
再加熱によりふっくらと軟らかい油揚げができあがるのである。

文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-02-27 15:34 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その28 京都府 《京丹後フルーツガーリック》
「京丹後フルーツガーリック」が、エスニック料理や酒の肴に利用されている。
「京」とつくように京都の「錦市場」で入手するか、ネットでの入手の可能な食品で、関東ではあまりみかけないが、隠れた人気がある。
京野菜で有名な京丹後で特別に農薬を使わないで契約栽培したニンニクを、独自の特殊技術で60℃の温度を保ちながら熟成させたもので、黒くなったニンニクである。
「フルーツガーリック」の名は、甘酸っぱいドライフルーツのような味わいに由来する。
ニンニク特有の臭みも刺激性もない。
このエキス入れた野菜サラダ用のドレッシングや焼肉用のたれは、コクとまろ味があり、京都の主婦には注目されている。
クリームチーズをつけて食べると、白ワインのつまみで最適であり、カレーやゴーヤチャンブルのような炒物にかけるとまろやかさが発現する。
なお、このガーリックは、ポリフェノール含有量や体内の細胞のがん誘発の原因となる活性酸素を消去する働きのある成分が、もとの白いニンニクに比べると非常に多く存在し、健康食品としても注目されている。

                                                         文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2013-01-24 15:00 | 食のこぼれ話



コラムや社内行事の模様をお伝えします。
by kosakai_blog
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
全体
添加物歳時記
調味料のいろは
今月の酒の肴
食のサロン
お江戸日本橋伝承会
社長の呟き
室長の囁き
イベント
社会奉仕
有資格者
アスリート
コーヒーブレイク
MNC(みんなのネットワーク)
ABOの会
その他
伝習会・交流会
食のこぼれ話
知識のとびら
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 04月
2016年 01月
2015年 11月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2007年 11月
2007年 09月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2005年 10月
2005年 03月
2004年 02月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
Copyright (C) KOSAKAI CHEMICAL INDUSTRY. All rights reserved.