<   2012年 02月 ( 3 )   > この月の画像一覧
食のサロン その21 《江戸前蕎麦の話 ①》
日本のそばのルーツはDNA分析から中国の雲南省からヒマラヤあたりであろうと推測されている。
高知県で9000年前の遺跡からそばの花粉が見つかり当時からそばの栽培が行われていた可能性が論議されている。
奈良時代前期に天正天皇により雨が少なく稲の収穫が見込めない年にそばの栽培が推奨されたと言う記述がある。
しかし、そばの歴史の中で麺としての蕎麦が誕生するのはずっと後の事である。
麺としての蕎麦いわゆる蕎麦切りは16世紀の頃に誕生し江戸期に入り製法が打ち立てられたと考えられている。
それではその蕎麦切りはどこで最初に作られたのかと言う事になる。
芭蕉門下の俳人許六が宝永3年(1706)に編纂した風俗文選の中で蕎麦切りとは信濃の国本山宿より出て国々にもてはやされるようになったと言う説を紹介している。
現在塩尻市本山は蕎麦切り発祥の地として蕎麦で町おこしを行っている。
甲州天目山栖雲寺には蕎麦切り発祥の地と言う大きな石碑が建っている。
尾張藩の国学者天野信景が蕎麦切りは甲州天目山栖雲寺の参詣の人々に米麦が少ない地方の為ソバをこねて提供したのが始まりと書き残している事による。
当然こちらも蕎麦切り発祥の地を名乗っている。
江戸を発祥と言う説も色々とあり定かな事は分からない。
各地で自然発生的に作られて来た。
うどんを手本に作られたのではないか等の仮説も多々ある。
どちらにしても以後広く普及したと言う事は蕎麦切りがとても美味しい食べ物だった事に間違いない。
蕎麦が江戸で人気を呼び、扱う屋台や店が瞬く間に増えて行く。
武家、町人を問わず江戸の人々に支持された事が窺い知れる。
蕎麦切りには蕎麦つゆが無ければ始まらない。
当時蕎麦つゆに必要な醤油や味醂も水運を使い野田や銚子、流山等から江戸に集まって来ていた。
それらも江戸で蕎麦文化が花開いた条件として関係がある物と思われる。
幕末の頃には江戸の蕎麦店は3700件を数えたと言われている。
各蕎麦店による創意工夫により考案された蕎麦もある。
蒲鉾や椎茸等でおかめの面をかたどった「おかめ蕎麦」は下谷七軒町の太田庵の創案。
「鴨南蛮」は馬喰町の笹屋治兵衛の創案とされる。
創業150年となる浅草橋の江戸蕎麦手打ち処「あさだ」の鴨セイロ、鴨南蛮は評判が良い。
明治期に大阪で考案されたとされる「カレー南蛮」もファンが多いメニューである。
明治35年創業日本橋「やぶ久」。
評判のカレー南蛮には辛さが普通と辛口の2種類ある。
それぞれ冷たい蕎麦のつけセイロがあり肉も鶏と豚が選べる凝りようである。
明治17年創業の名店神田「まつや」のカレー南蛮は作家池波正太郎もそれがまた、うまいと評している。
新橋「能登冶」は安政年間に能登屋として創業し明治になり明治の冶を取り能登冶として屋号を改名し現在6代目が営業。
明治5年開店時の店の大家が浅野家出入りの大工であったので浅野屋を名乗ったと言う「神田浅野屋」。
東京の蕎麦店には歴史と共にいわれも色々ある物である。
                                                     文責:青木知廣 
[PR]
by kosakai_blog | 2012-02-14 11:47 | 食のサロン
第16回 MNC (於:分とく山 2F)
◆開催日時
2012年2月4日(土) 11:00~13:00
◆場所
「分とく山」本店 <港区南麻布> 2F
◆参加者
MNCは、小堺化学工業㈱の栄養士の友人・知人が卒後のスキルアップの目的で行っている研究会である。
MNCメンバー及び栄養士とは限らずに食品や食生活に興味をもたれている方々が33名参加
◆MNC新年会報告
暦の上では、立春が過ぎましたが、まだまだ寒い日や雪の日が続いております。
今年のMNCの新年会も、「分とく山」の料理長と大勢のスタッフの方々のご理解により滞りなく終了しました。
「分とく山」のスタッフの皆様に御礼申しあげるとともに、当日ご参加いただいた会員の方々、ご協力いただいた賛助会員の方々にも厚く御礼申しあげます。

今年から、QOL(Quality Of Life)を主題とし、よりよい生活を目指し、人々とのよい「絆」を大切に勉強する心構えで、この会を発展させていく予定です。

今後予定している話題提供は「震災の経験から身を守る」「健康と財産を守る」、その他栄養・健康に関する問題をいろいろな角度から勉強したいと思っています。
ご協力、よろしくお願いします。

                                                      文責:成瀬宇平
[PR]
by kosakai_blog | 2012-02-10 10:16 | MNC(みんなのネットワーク)
2012年 第10回「お江戸日本橋伝承会」 於:本社3F 会議室
◆開催日時
2012年2月1日(水)  18:00~20:30
◆テーマ
『江戸経済を支えた寺院と僧侶たち』
◆講 師
歴史家・文学博士(早稲田大学)・東京理科大学、NHK文化センター、JR東日本大人の休日・ジパング倶楽部趣味の会等の講師 安藤優一郎氏
◆講演概要
歴史好きの方には安藤氏の講演は必見で、42名の参加者と共に一年ぶりに伝承会で歴史家の安藤優一郎氏をお迎えし、江戸の寺院に関するお話を伺いました。

意外にも江戸は京都や奈良以上に寺院があふれる寺町でしたが、寺院は世界最大の都市江戸を舞台として、檀家を獲得し経営基盤を強化します。
宝くじや娯楽イベントの企画、金融業への進出といった多彩な活動は、大江戸の経済を発展させる原動力にもなっていました。
そんな寺院の経済活動を通して、知られざる江戸の姿を浮き彫りにして頂きました。

1.江戸は寺町だった
2.大奥と深い関係にあった寺院と僧侶
3.寺院の資産運用と助成金
4.イベント業への参入
5.江戸の消費経済を支えた寺院の多彩な活動 等をメインテーマとしての大変面白く解りやすい講演会となりました。

主要著作
『徳川将軍家のブランド戦略』新人物文庫、2012年1月
『歴史を動かした徳川十五代の妻たち』青春文庫、2011年6月
『江戸っ子の意地』集英社新書,2011年5月
『勝海舟と福沢諭吉』日本経済新聞出版社、2011年3月

リンク:安藤優一郎


a0135894_17444225.jpga0135894_1745433.jpg


a0135894_17452057.jpg
[PR]
by kosakai_blog | 2012-02-08 17:53 | お江戸日本橋伝承会



コラムや社内行事の模様をお伝えします。
by kosakai_blog
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29
カテゴリ
全体
添加物歳時記
調味料のいろは
今月の酒の肴
食のサロン
お江戸日本橋伝承会
社長の呟き
室長の囁き
イベント
社会奉仕
有資格者
アスリート
コーヒーブレイク
MNC(みんなのネットワーク)
ABOの会
その他
伝習会・交流会
食のこぼれ話
知識のとびら
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 04月
2016年 01月
2015年 11月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2007年 11月
2007年 09月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2005年 10月
2005年 03月
2004年 02月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
Copyright (C) KOSAKAI CHEMICAL INDUSTRY. All rights reserved.