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食のこぼれ話 その32 島根県 《スズキの奉書焼と松江の食文化》
江戸後期の松江藩主は、松平宗衍(そうえん)(南海)・治郷(はるさと)(不昧)という親子二代にわたる料理好きの殿様がいた。
今日の松江の食文化は、この二人の殿様の影響が大きかった。
漁師がスズキを熱灰で焼いていたのを食べたく、裸の魚を食べるのは恐れ多いと、奉書に包んだスズキの焼き物をいただき、大変喜んだという。
この料理はあまりにも美味しいので、明治維新まで松江藩の「お止め料理」となっていたので庶民は食べることができなかったのである。

                                                         文責:成瀬宇平
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by kosakai_blog | 2013-03-26 18:36 | 食のこぼれ話
食のこぼれ話 その31 鳥取県 《大山強飯(だいせんこわめし)》
大山は伯耆(ほうき)富士とよばれている。その理由は、修験道(しゅげんどう)の霊峰らしく神々しさも感じさせる山であるかららしい。
修道僧のための食事は、山菜が主体であった。
大山の精進料理は修道僧の食事に由来している。
大山の山麓や米子地方では、「祝い」や「行事」の時に「味付けこわ飯」を作るのも修験道の食事に由来しているからである。

                                                         文責:成瀬宇平
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by kosakai_blog | 2013-03-26 18:28 | 食のこぼれ話
2013年 第20回「お江戸日本橋伝承会(由井常彦氏)」 於:本社 3F 会議室
◆開催日時
2013年3月6日(水)18:30~20:30
◆テーマ
『歌舞伎の女形』
◆講 師
明治大学名誉教授・公益財団法人三井文庫文庫長 由井常彦氏
◆概 要
「銀座 歌舞伎座」オープンを翌月に控え、勘三郎や團十郎ら看板役者の相次ぐ訃報、菊之助の結婚など話題に事欠かない歌舞伎界。
時事話題も交えつつ、「歌舞伎の女形」をテーマにお話をしていただきました。
先生ご自身も東大学生歌舞伎で女形を務められたご経験があり、女形の「立ち方」や「役柄」、「名優」、「衣装と化粧」の特徴や違いなど、経験者ならではの視点で興味深いお話で、歌舞伎がとても身近に感じました。

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由井先生には、毎年3月にご登壇いただき、今年で3年目となります。
先生の話術も然ることながら、今の歌舞伎の貴重な語り部として、この度の伝承会も必見となることでしょう。
東大で学生歌舞伎を立ち上げられ、ご自身が体験した歌舞伎についてのお話や是非若い方々に知って頂き、継承して欲しいというお考えもあり、今回も先生に大いに語って頂こうという企画で、90分間くいいいるようにお話を伺いました。

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「この人だあれ?」由井先生の学生時代の綺麗な女形のお姿を今回はお披露目していただきました。

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また、2/2の讀賣新聞 夕刊の一面でご覧いただいた方も多いと思いますが、3年前の由井先生の講演で伺った、『「越後屋」は世界初の大型量販店で、18世紀を通じて世界最大規模だった』とおっしゃっていたとおり、その先生の研究が日仏経営史会議の報告集として発表された記事が取り上げられていました。
まずは、この辺のお話から始まった講演会でした。
由井先生は、大学時代の恩師の遺言をこの研究で立証されたために、お話の内容も然ることながら、今回の記事に対しては、誠に晴れやかなお顔での講演でした。

本題の「歌舞伎の女形」は、ご自身も女形をされていたために、役者の立場からの裏話も多く伺え、本当に楽しいあっという間の1時間半で、昨年の「男形」以上に素晴らしい体験談を伺えた伝承会となりました。

サイト:三井記念美術館

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場所を変えての懇親会

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by kosakai_blog | 2013-03-22 17:30 | お江戸日本橋伝承会
食のサロン その35 《江戸前天麩羅の話 ③天麩羅はインターナショナル?》
日本料理の中で欧米人にいち早く好まれたのは天麩羅ではないだろうか。
外国人にとって富士山、芸者ガール、天麩羅、すき焼きが日本の名物とされた時代もあった。
喜劇王チャップリンは来日時に銀座「天一」や茅場町「稲ぎく」、浜町「花長」等の天麩羅店を訪れている。
定かではないがエビの天麩羅を20本も食べたと言う信じがたい話も伝わっている。
もともとチャップリンは日本贔屓であり日本に来て天麩羅を食べる事を楽しみにしていたらしい。
信頼していた執事が日本人でありその勤勉で実直な人柄を敬愛していた。
その為日本にも好感を持っていたようである。
きっと天麩羅やすき焼きの話も聞いていたと想像される。
余談ではあるがチヤップリンが映画の中で愛用していたステッキは日本製の竹で出来た物だったそうである。外国人にも好まれた事からかホテル内のレストランとしても天麩羅が採用されるようになった。
銀座天一は帝国ホテルに出店し外国人に喜ばれただけではなく常連の日本人宿泊客にも歓迎された。
ホテル直営の日本料理店でも天麩羅を看板とした店がある。
池波正太郎を始め多くの文人作家に愛されたヒルトップホテル(山の上ホテル)の天麩羅山の上である。
料理長であった近藤文夫が独学で天麩羅を学び天麩羅の名店と言われるようになった。
現在は独立して銀座に近藤と言う天麩羅店を開業している。
大きく筒状に切ったサツマイモをじっくりと揚げて行くサツマイモの天麩羅等を名物としている。
細長く切ったニンジンを少なめの天ぷら衣で揚げながらまとめて行くこの店独特のニンジンの天麩羅はニンジンの花火と呼ばれている。
暖簾や箸袋に書かれた近藤の店名は池波正太郎の筆によるとの事である。
京橋の人気天麩羅店「深まち」の店主深町正男もこの山の上ホテル出身である。
ホテルオークラの日本料理「山里」の天麩羅も評判が高い。
季節の野菜や吟味された魚介類の天麩羅には食通のファンも多くここで修業をして独立した天麩羅店も多い。
特徴は生きた鮎を使い揚げ油の中で泳がすように揚げて行く。
それにより鮎があたかも泳いでいる時のようにヒレを伸ばして揚げあがる。
この揚げたての薙鮎の天麩羅を腹の方を下にして提供する。
天麩羅通の客なら店で提供される鮎の天麩羅を見れば山里出身の天麩羅職人と察しが付く。
山里で仕事を覚えて独立した店には西麻布の天麩羅「からさわ」、水天宮前の「つじ村」、銀座の「てんぷら真」等がある。
過日銀座のハゲ天で天麩羅を食べていると中居さんが明日のサウジアラビヤの一行の予約がキャンセルになったと天麩羅の揚げ方に報告に来ていた。
何気なく聞いていると、どうやら飛行機の都合で日本への到着が遅れる何がしで来店出来ないと言う事らしい。
遠い中東からの訪日の折にも日本の食文化として天麩羅を楽しもうと言う事だろうかと勝手に想像をした。
店内を見渡すと青い目の外人客が運ばれた天麩羅と共にニッコリとして写真を撮っていた。

                                                       文責:青木知廣
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by kosakai_blog | 2013-03-22 16:22 | 食のサロン



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